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第1 非上場株式の譲渡手続と株式の評価

4 判例
(7) 大阪高裁 昭58.1.28決定( 事件番号:昭56(ラ)360号 )
(イ) 事案の概要
上記(6)事件の抗告審
買主側が抗告
(ロ) 対象企業の特性
上記(6)事件と同じ
(ハ) 株主構成
上記(6)事件と同じ
(ニ) 採用された算定方式
イ.配当還元方式:ロ.純資産方式:ハ.類似業種比準方式=2:1:1
尚、イ.はゴードン・モデル6,451円、ロ.は再調達時価7,853円、ハ.は国税庁方式の20%減の価格。9,239円。
結論として1株当たり7,498円。
(ホ) 算定方式採用理由・要旨
  • 本件株式の譲渡は、対象会社の支配、経営を目的としない一般投資家間の譲渡であるから、ゴードン・モデル式による配当還元方式による算定が最適。
  • 買受希望者Aが、売主との間で1株当たり9,450円で買い受ける合意をした事実、また同Bが1株当たり8,449円で買受ける意向を示した事情も株価算定の一つの資料としうる。
  • ゴードン・モデル方式に基づく配当還元方式が最適であり、最重要視すべきとはいえ、一つの理論上の数値にすぎないことも考慮すると、鑑定人Cの鑑定による純資産方式及び類似業種比準方式(20%減価)も斟酌すべき。